

9月3日(水)は、ちちぶエフエムに2か月ぶりに出演しました。番組では、秩父第一小学校の児童たちが第57回交通安全こども自転車全国大会で日本一となり、全国大会2連覇を達成したことを改めて紹介しました。また、市長就任からの4か月を振り返り、大滝トンネルの暫定供用開始、物価高騰対策としての「おこめ券」の配布、可燃ごみ収集作業への参加やごみ分別アプリの導入、市議会9月定例会、秩父市総合防災訓練、市長タウンミーティングなど、取り組んできた施策などについて触れました。今後も市民生活の安定と秩父地域の活性化に向け、全力を尽くしてまいります。
先日、「輝け秩父人!お笑いコンテスト2025」が開催されました。このイベントは、秩父市内で活動するボランティア団体color's(カラーズ)が主催しており、昨年に続き今年で第2回を迎えます。color’s は秩父市社会福祉協議会に登録している子育て・母子を支援・応援するボランティア団体で、普段は母子の健康相談イベント等を中心に活動しています。コロナ禍で人が集まれなかった時期を経て、何か一つのことで皆が同じ空間で笑い合える機会をつくり、秩父地域を笑いで明るくしたいという思いから、お笑いコンテストを企画したそうです。
第2回となる今回のコンテストもお笑い芸人のしびれグラムサムのヨシダさん、山田さんが駆けつけてくださいました。当日は12組がエントリーし、5歳から80代までの参加者が、それぞれ5分の持ち時間で漫才・コント・フリップ芸・紙芝居などを披露し、会場を盛り上げました。特技やがんばりを披露する場が地域にあるというのは、喜ばしいことだと思います。私も、「笑顔で過ごせる場所を提供する取り組み、秩父地域を自分たちの手で盛り上げていこう」という皆さんの思いに賛同し、応援してまいります。
先日、豊島区すすきみみずく保存会の皆さまおよび豊島区高際区長が、秩父市を訪れてくださいました。お越しくださり、心から歓迎申し上げます。
豊島区を代表する郷土玩具の一つである雑司が谷鬼子母神の「すすきみみずく」は、秩父産のすすきを材料として製作されています。お土産としていただいた品は、間近で見ると精巧で、秩父の自然が伝統文化の継承に果たす役割を改めて感じました。豊島区と秩父市は西武池袋線の起終点で結ばれており、昭和58年に姉妹都市提携を結んでいます。豊島区内にはすすきが自生する原っぱが少ないことから、この姉妹都市との交流を活用し、秩父市の自然資源を共有しています。
今年度も、すすき刈りの際に再度秩父市を訪問される予定です。すすきみみずくは江戸時代から伝わる郷土玩具で、すすきの穂を約20本束ねて作り、笹にぶら下げて飾るのが特徴です。「木兎になってぶらぶら枯尾花」など、川柳にもうたわれています。また、貧しい孝行娘が母親の病気快癒の願掛けに毎夜お参りしたところ、鬼子母神が現れお告げに従って作って売り出したのが評判となり、幸せになったという逸話も語り継がれています。
私たち秩父市としても、地域資源と伝統文化の連携を一層深め、今後も相互の交流・連携を推進してまいります。豊島区の皆さま、保存会の皆さまの温かいご協力に改めて感謝申し上げるとともに、今後も交流を深めてまいります。


毎月、月初めに市長メッセージを放送しています。組織に語りかけるコミュニケーション手段を通じて、組織全体に価値観や理念を共有し、政策の方向性を提示したり、地域への関心を高めたり、組織文化の形成を図ったりすることを目的に、私自身の言葉で職員の皆さんへ呼びかけています。私たちの取り組みが市民の皆さまにも確実に届くよう、今月も一歩ずつ着実に進めてまいります。
いま私たちを取り巻く社会は、先を見通すことが非常に難しい時代です。経済の変化、人口減少、技術の進歩、災害リスクの増大――こうした要素は予測どおりには進まず、時に想定外のかたちで私たちに影響を及ぼします。そこで必要になるのは「変化する力」です。ダーウィンの言葉を借りれば、生き残るのは「強いもの」でも「賢いもの」でもなく、変化し続けたものです。私たち市役所も、変化を恐れるのではなく、変化をつくり出す存在にならなければなりません。
市役所内部の業務については、そろそろ令和8年度の準備が始まります。年度の計画や事業を考えるとき、それは単なるルーティンではなく、新しい時代の秩父を形づくる大きな機会です。これまでの延長線上にとどまるのではなく、市民の皆さまへ新しい価値を届けるために、私たち秩父市役所が先んじて変化を実践していかなければなりません。「Be the change――変化は自らが始めるもの」という精神を胸に、まずは私たち自身が一歩を踏み出します。それが市民の皆さまに勇気と希望を与え、秩父の未来を前に進める原動力になります。

私も市長として、皆さんと共に先頭に立ち、挑戦を重ねていきます。変化を恐れず、柔軟に挑戦し続ける勇気こそが、秩父の未来を切り拓くと信じています。ともに変化し、ともに未来をつくっていきましょう。市民の皆さまの信頼を得られる行政の実現を目指し、私たちは日々挑戦を続けます。今月も“Be the change”の精神を胸に、前向きに動き続けてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
※これまでの市長メッセージ